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2012年6月30日 (土)

第10話 白黒と陰陽五行 日本書紀にセキレイが登場するのはなぜ?



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『日本書紀』の国生みの一書に、イザナギとイザナミが交合の仕方が分からなかったところ、セキレイが現れ、頭と尻を振る動作を見て交合の仕方を知ったとあります。

 

確かに、セキレイは、人家の屋根裏などに巣をつくる身近な鳥で、長い尾を上下に振る習性がありますが、それだけの理由で日本書紀に登場するのでしょうか。

 

家の周りでいつでも見られるセキレイですが、動きが早く、近寄ると一定の距離を保って逃げるため、中々ピントのあった写真を撮ることができません。

 

ところが、この春先、トラクターで田を耕せば、1メートル近くまでやってきて虫をついばみ、愛くるし姿で農作業を楽しい時間にしてくれました。また、田に水を張って耕すしろかきの頃には、雄が雌を追いかけまわし、場合によっては、人目をはばからず交尾する姿を目にしました。

 

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画面、左上の白黒の鳥がセキレイ

 

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そんな姿を眺めトラクターを運転しながら、日本書紀にセキレイが登場するのはなぜか考えてみました。

 

田蔵郎氏の『鉄から読む日本の歴史』(講談社学術文庫2003年3月)に、 

 
「わが国に大陸から高温溶融法の製鉄技術などが渡来したのと軌を一にして、宗教的な面でもいろいろな影響をうけた。

 

とくに中国の漢代には製鉄関係の技術が続々と伝来されたが、宗教関係では陰陽、十干、十二支などの迷信的な天文や暦法が入り、天空をまわる5つの星に5原素の木火土金水をあてはめ、これをもってすべての事象の究極原理と考える、陰陽五行説が盛んに行われた。

 

 

そして、これに原始宗教の自然物崇拝や偶像崇拝がからみあって、鉄山独自の信仰形態ができあがっていった。」 
と紹介されています。
 
製鉄集団にとって、原材料の金属と、製鉄に使用する清らかな水はもっとも大切なものであり、その金と水に対比される白と黒2色の配色をもつ、セキレイ、クグイ(コウノトリ)は、崇拝すべき対象であったのでないでしょうか。
 
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(セキレイは、見る角度によっては、陰陽魚太極図に見えなくもありません。)

 

日本書紀の作者は、白黒2色の配色をもつセキレイを瑞鳥として登場させたのでしょうか。それとも、白、黒2色に象徴される2つの集団の男性と女性の結婚により、国家が形成されたということを暗示しているのでしょうか。

 

真弓常忠氏の『古代の鉄の神々』(学生社1997年刊)に、「出石神社所蔵の文書に記された丹後国風土記逸文に、火明命が高志(越)国を領したのは、オオナムチ、スクナヒコの二神が、「白黒の鉄砂」を得たので、これを二神の霊として、火明命をして奉祭りせしめた。」

 

とありますが、白雲母と黒雲母から生まれた白黒の砂鉄の白黒も陰陽五行説の影響と思われます。

 

陰陽五行の色体表を眺めていると、スクナヒコとオオナムチの組み合わせは、少陰と太陰を表しているように見えます。

 

 

 

陰陽五行の色体表(抜粋)

 

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さらに、太陰の太と五根の耳を合わせれば、太耳となり、オオナムチと太耳(あるいは前津耳)は同一人物となります。

 

糸井川河口附近の佐伎津比古阿流知命神社の祭神、佐伎津比古はアメノヒボコの岳父と伝わっています。アメノヒボコの岳父(奥さんのお父さん)はオオナムチということでしょうか。

 

オオナムチは確か大国主で、因幡の白ウサギで有名な白兎海岸を通って出雲にいったということは、但馬から出雲にいった

 

やはり、太耳がオオナチ?・・・・・。に乗り上げないようトラクターの上の空想はこれくらいにしておきます。写真も撮りたいのですが・・・。

 

ところで、セキレイをショッピンどりとも呼びますが、改めて検索してみると、Yahooショッピング、鳥のえさとなりました。みなさんのところでは、セキレイのことを何と呼びますか。 

 

セキレイは尾を振るユーモラスな姿を見るだけで心を癒されます。

 

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若鳥はグレーで、親鳥になると?白黒2色になるようです。

 

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こちらもご覧ください。(2020年12月30日)

第56話 イザナギのみそぎで生まれた筒之男命。「つつのを」は鶺鴒(セキレイ)の尾?コチラ

 

 

 

 

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